「王と私」「女人天下」のユ・ドンユン脚本

豪華スタッフによる骨太の正統史劇

高麗の建国と統一を描いた「太祖王建」、高麗初期の政権闘争を描いた「光宗大王 -帝国の朝-」に続き、高麗三部作の最終作として、KBSで2003年に放送された「武人時代」。
脚本は、一大ブームを呼んだ「女人天下」や宦官世界を描いた「王と私」、現代劇でも女性大統領の活躍を描いた「レディプレジデント~大物」など、斬新な視点で人気のユ・ドンユン。また、「明成皇后」「大王世宗」など数々の大型時代劇を手がけた演出家たちがタッグを組んだ。
近年流行のフュージョン時代劇とは一線を画した、正統史劇と呼ばれるツウ好みの硬派な本格時代劇。これまで日本ではあまり紹介されてこなかったが、"隠れた名作"として多くのコアファンがDVD化を待ち望んでいた作品だ。

「平清盛」と同時代。同テーマを描く!

この「武人時代」、実は今年のNHK大河ドラマ「平清盛」と同時代を描いている。腐敗した貴族政権を打倒して、武士による政権を打ち立てるというテーマも全く同じ。まさに同時期、お隣の国で同じような社会変革が起きていたという事実も興味深い。
また、今年2月に韓国で放送がスタートした注目作「武神」(キム・ジュヒョク主演)の直前の時代を描いた作品であり、終盤にはチェ・チュンホン(崔忠献)をはじめ、「武神」と共通する人物も多数登場する。1人の固定した主人公ではなく、リレー形式で主人公が入れ替わっていくため、158話という長丁場ながらも、最後まで視聴者を飽きさせない。 まるで歴史書の記述を映像化したような、時代の流れが味わえる作品だ。

力と力がぶつかり合う迫力の戦闘シーン

「武人時代」というタイトルどおり、武人たちの闘争を描いた時代劇なだけに、大規模な戦闘シーンが何度も登場する。
最近の時代劇では、ワイヤーアクションやCGなどを駆使した、とにかく見た目の派手さを求めた戦闘シーンが話題になりがちだが、そういった現実離れした派手さは採用せず、生身の男たちが力と力で戦い合う硬派な戦闘シーンを再現している。
武器も剣や槍、弓などのオーソドックスなものだけでなく、鉄槌や斧鉞といった目を引く武器も、当時の歴史書の記述をもとに採用。戦闘を通じて表現される男たちの厚き友情、燃えたぎる闘争心にも要注目。血と汗と涙のほとばしる壮絶な戦闘が、ほぼ毎回と言っていいほど繰り広げられる。

おなじみのベテラン俳優が総出演!

メインキャストには、ソ・インソク(「淵蓋蘇文 ヨンゲソムン」「太祖王建」)、キム・フンギ(「光宗大王 -帝国の朝-」「龍の涙」)、イ・ドクファ(「千秋太后」「大祚榮 テジョヨン」「女人天下」)、キム・ガプス(「トキメキ☆成均館スキャンダル」「大王世宗」「淵蓋蘇文 ヨンゲソムン」「海神 -HESHIN-」)など、時代劇で大役を多く務めるベテラン俳優が大集合。
サブキャストにもおなじみの俳優たちが総出演しており、時代劇ファンならば、キャストを眺めるだけでも楽しめる。また、中盤の主人公を「済衆院 チェジュンウォン」のパク・ヨンウが務め、さらにその家臣役で「王と私」のオ・マンソクがドラマ初出演を果たしているのも見逃せない。